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vol.53 アクセス解析最前線「総利用時間(Total Minutes)」はじまりました

2007年9月27日

気軽に企業ブログからスタート出来る時代でもあり、区内の事業者の皆さんに「インターネットでの情報発信を是非!」とお話しています。

また、既にネットを活用されている方には、次のステップとして「アクセス解析」をお勧めします。ホームページをつくることで満足になってしまいがちですが、折角つくったホームページ、有効に活用したいものです。
 
アクセス解析とは、アクセス数は?、検索サイトでどのような言葉を入力した?競合サイトと比べた人気度は?を調べることで、地道ではありますが、とても大切なことです。今回は、そんなホームページのアクセス解析に関するお話です。


■サイト解析の2つのアプローチ

「アクセス解析」といっても、2つのアプローチがあります。

1つは、自分のサーバーのアクセス記録を分析する方法。無料で気楽に出来るものから、有料で本格的に行うものまで。また、解析をリモートで行う方法もあれば、ローカルで分析する方法もあり、多種多様。主なものは、

〔無料〕
1)リモートで解析
・ninja(http://www.ninja.co.jp/analyze/
2)ローカルで解析
・analog(http://www.jp.analog.cx/

〔有料〕
1)リモートで解析
・urchin(http://www.proton.co.jp/products/urchin/
・visionalist(http://www.visionalist.com/index.html

どの方法を採用するにしても、自分のサイトの解析はできますが、競合サイトとの比較となると...難しい。というか、出来ません。解析対象が自分のサイトのアクセス記録なのですから当然ですね。


■インターネット視聴率でサイトを解析

そこでもう1つのアプローチが登場します。ユーザーの利用動向を分析する方法がそれです。

ユーザーの利用動向????

これは、「インターネット視聴率」といわれているもので、パネルといわれる方のインターネット利用動向を記録して分析するアプローチです。

テレビの視聴率測定と構造は同じです。
参考:視聴率調査3つの調査方法(ビデオリサーチ社)
http://www.videor.co.jp/rating/wh/02.htm

このインターネット視聴率により、

  • 類似サイト同士の比較(例えば、Yahoo vs Rakuten  vs Google)
  • 回線速度別のサイト人気度(例えば、ブロードバンド環境下で人気のサイト)
  • 特定層ごとのサイト人気度(若年層に人気なサイト、シニア層に人気のサイト)

といったことが分かります。

こちらも無料、有料のサービスがあり、気軽な点では、alexa.comがお薦めです。気になるサイトのアクセス数の推移や、競合サイトと自社サイトの比較などが簡単に出来ます。良ければ一度、お試し下さい。


■インターネット視聴率でネットのトレンドを把握

この、インターネット視聴率、日々のネットのトレンドを把握するのにも重宝します。ネット視聴率の草分け、ネットレイティングス株式会社のリリースからは、そのトレンドの一端が垣間見えます。

  • 07/02/22
    「教えて! goo」、「Yahoo! 知恵袋」が急成長、
    利用者が共に初の400万人超え
  • 07/04/25
    家庭内パソコンからの月間インターネット利用者が4,500万人に到達、
    2010年には5,500万人に
  • 07/07/19
    社会保険庁ホームページの利用者数が、官公庁トップの225万人に。
    目的は年金見込額の試算と、加入記録のインターネット閲覧申込み
  • 07/09/21
    「ニコニコ動画」、8月の総利用時間 (Total Minutes)は前月比52%増加。
    ひとりあたり平均利用時間、平均訪問回数はYouTubeを大きく上回る

これらのリリースはほんの一部。ネットレイティングスさんのHPには様々なリソースがあります。インターネットマーケティングを担う立場の方は、必須の情報源ですね。


■インターネット視聴率の新しい動き

この、インターネット視聴率の世界で、一つの新しい動きが7月にありました。ページビュー(PV)の指標に加えて、総利用時間(Total Minutes)という指標を加えるというものです。

FlashやAjaxなどインターネットサイトの技術進化により、一つのページでことたりることが多くなってきている状況を勘案した動きです。

ニコニコ動画のリリース(9月21日)に象徴されるように、「動画を使ったコミュニケーション」に対する注目度が増していることも事実。

提供するコンテンツによっては、ページビューよりも総利用時間をアクセス解析の指標として重視していくことは必要になっていくでしょう。


(参考)ネットレイティングスのリリース(総理用時間について)
NIELSEN//NETRATINGS ADDS "TOTAL MINUTES" METRIC TO SYNDICATED
SERVICE AS BEST MEASURE OF ONLINE ENGAGEMENT(英文PDF)
http://www.nielsen-netratings.com/pr/pr_070710.pdf


■自社分析 x 全体のトレンド把握 = より良いネットコミュニケーション!

区内事業者の皆さんにお話しているのは、(梅田望夫さんの言葉を借りつつ、、)

「誰も見ないという諦観の時代」ではなく、
「発信すれば情報を求めている人に届く時代」ですよと。

そして、発信している方には、更に、ホームページは"コミュニケーションの場"。ホームページに訪れた方の情報を分析することで、より良いコミュニケーションが実現できますよ、とお話しています。
 
ホームページは、情報発信したい人の「表現の場」であると同時に、情報を求めている人にとっては、「課題解決の場」であります。より良いコミュニケーションを実現するためにも、発信しつつ、そのコンテンツの見直し、解析を行いたいものです。

サーバのアクセス記録分析を継続的に行いつつ、インターネット視聴率からネット全体のトレンドを把握する。アクセス解析2つのアプローチを駆使したサイト運営が求められています。