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vol.63 (番外編)ICカードワールド潜入記 -東京ビックサイトを東奔西走

2008年3月12日

先週,“街づくり・流通ルネサンス”に行ってきました。場所はお台場にある東京ビッグサイト。37回目を迎える店舗総合見本市“JAPANSHOP”をはじめ、“ICカードワールド”など流通に関するハード、ソフト、IT、ソリューションが集う一大イベントです。今年は天気に恵まれ4日間で26万人が会場に訪れたとのことです。

Pasmo、Suicaに象徴されるように、ICカードが爆発的に普及しています。お財布ケータイにはFeliCaチップが入っていて、カード媒体、ケータイ電話を使ったFeliCa対応ソリューションの話も時々耳にします。“ICカードワールド”でそのあたりの情報を収集しつつ、流通におけるITソリューションの動向を知ろうと、出掛けてきました。


■巨大展示会に必要なのは“情報感度”!?

国内のビジネスショーは、展示ブースで即商談という形式ではなく、情報見本市的な要素が強いと聞きますが、実態はどうなのでしょうか。

私の場合、仕事柄、商談というよりは情報収集が中心。導入事例含めて、先進的な情報が集まるので、ここぞとばかりに各ブースをまわりつくしています。

それにしても、ビックサイトは広い。今回5展合同で、東西全てのホールを使っているのですが、とても一日で回られません。日ごろ、いかに足を鍛えているかが問われると同時に、ブース担当者から短時間でいかに役立つ情報を手に入れるかの“情報感度”が求めれらる気がします。


■FeliCaカードを使った共通化の動向を二つ

気になった発表は二つ。
一つ目はFeliCa共通利用フォーマットを使ったキャンパスカードの話。

展示会に行く前日に、明治大学さんがSuica定期券と学生証を一体化したとの報道を目にしました。FeliCa発行(カード印刷)のライセンスを持っている7社全てが参加しているFeliCa共通利用フォーマット推進フォーラムという団体の運動で、共通領域内の1サービスとして、基本ID情報を記載するというもの。

・カード発行会社が用意した“レディメイドカード”なために、利用が簡単
・IDフォーマットが共通なために、様々なアプリケーションに対応しやすい
・予め空きブロックを用意してあり、カード発行後の追加活用が可能

といった特徴があり、現在、40大学が導入しているようです。ただし、ブースにいた方に聞いたところ、明治大学の参加は不明とのこと。


・「代返」はタッチ&ノー! 明大がスイカ付き学生証
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/080304/trd0803042056011-n1.htm

・FeliCa共通利用フォーマット推進フォーラム
http://www.fcf.jp/

 

■技術基盤が整えば、次はマーケティング展開が主体!?

もう一つは、FeliCaポケットというシステムの話。こちらも共通のFeliCaポケットフォーマットという形式が備わっているサービスです。簡単にFeliCaを使ったポイントサービスを始めたい、イベントにICカードを使いたいという要望に応える仕組みです。二年前に初めてお話をお聞きして以降、その動向が気になっていましたが、都内での導入はまだ無いようです。ただし、関西の交通系カードには、FeliCaポケットが組み込まれているようで、関西ではFeliCaポケットを使ったサービスを始めやすい土壌があるとのこと。昨年11月に、ソニー、ぐるなび、大日本印刷、三井物産、丹青社の5社がFeliCaポケットマーケティングという会社をスタートさせると報道がありました(設立は今年の1月)。技術的なインフラが整い、これからマーケティングを軸としたサービス展開がスタートしそうで、もう少し動向を見守りたいものです。

FeliCaポケット
http://www.FeliCapocket.jp/

「FeliCaポケット」に本腰 ソニー、三井物産ら5社で合弁会社
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0711/29/news080.html

 

■POSからICカードに情報化の軸は動く?!

“ICカードワールド”の隣では、流通情報システム総合展“リテールテックJAPAN”が開催されていました。
“リテールテックJAPAN”はPOSを中心とした店舗・流通の情報化を牽引してきた展示会で今回24回目です。これまで展示会の主役はPOS(店)中心でしたが、最近、ICカード(人)中心に変化して来ているように思えます。“リテールテックJAPAN”よりも“ICカードワールド”のほうが賑わっていた気がするのもそのせいかも知れません。

ICカードもPOSも情報化という意味では同じですが、そのトリガーになるデバイスがカード(人)になっているという点で、ソリューション提案の仕方も違う意味を持つのではないでしょうか。

“ICカードワールド”含む街づくり・流通ルネサンスを東奔西走しながら、そんなことを思いました。