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ちよだに肩入れ

秋葉原東部町会連合会会長・神田佐久間町三丁目町会長
木全 茂雄さん(きまた しげお)さん(77歳)

『和をもって、地域のみなさんと接触していきたい』


“世界のアキバ”と称される秋葉原。駅前の再開発とつくばエクスプレス(TX)の相乗効果も加わって、今、たくさんの人々をひきつけている。その中でも、昨年夏オープンした、日本最大の電気店「ヨドバシカメラマルチメディアAkiba店」には、家族づれなど一般の人々がたくさん訪れ、オタクの聖地をぬりかえたイメージがある。

秋葉原東部町会連合会は、そのヨドバシカメラがある昭和通りをまたがる8町会からなる。江戸時代は職人のまちであり、神田川を利用した舟運による流通関連の業種が発達した町人のまちである。木全さん(77歳)はこの地域の新連合町会長。長く町会の副会長を務めていたが急きょ、昨年12月に町会長となり、「あれやこれやのうちに連合町会長になっちゃったよ」とにこやかに話す。しかし、信念は江戸っ子気質ばりばりだ。「陰口はたたくな。陰口をたたくと自然に腹の中が動く。もんくがあるなら早くいえ」が信条だ。お祭の担ぎ手との調整や町会活動にもいかんなく発揮されているようだ。

家業は刺繍所の社長さん。技術の進歩により人件費が安い中国におされ、商売としても厳しい状況と話す。地域には同じような問題をかかえている企業も多い。また小規模マンションが増えてきた。こんな状況下での町会としての運営は難しいが、マンション建設前からオーナー側に「町会活動」をきちんと説明し、入会契約書を交わし、オーナーが変わっても引き継ぐよう工夫をしている。「自分が住んでいる以上、いい町にしたいよね」と話す。「和をもって地域の皆さんと接触したい」とも。そんな思いが町会の地域活性化事業として、5年前より実施している「春だ!花見だ!あきはばら」や有志で実施している「納涼大会」につながっている。納涼大会は、今年は8月4(金).5日(土)和泉公園で開催される。手作りの盆踊りなどで企画され、30年近く続くイベントだ。

和泉町や佐久間町、平河町は関東大震災のとき、住民が一致団結してバケツリレーをし、30時間にもおよぶ消火活動で町を守りにぬき、唯一火災を免れた地域だ。そのDNAを感じながら町を歩いた。都心部でありながら、なぜかなつかしく心地よい。

(取材日:2006.6.27 三浦 博子 記:2006.7.4.)

千代田区秋葉原東部町会連合会

神田佐久間町一丁目町会、神田佐久二平河町町会、神田佐久間町三丁目町会、神田佐久間町四丁目町会、東神田三丁目町会、神田和泉町町会、神田松永町町会、神田練塀町町会

 

木全 茂雄さん
本業は潟Lマタ刺繍所の社長(3代目)。横浜生まれ神田育ち。 最盛期は職人さんが30人おり、住み込みが18人近くいた。 「98畳にみんなが和してにぎやかだったなあ」と懐かしむ。

「春だ!花見だ!あきはばらPart5」イベント写真
今年4月開催された、地域活性化事業「春だ!花見だ!あきはばらPart5」 満開の桜の花びらと、和泉小学校ビッグバンドの演奏がスウィングする♪

「防火守護地」の碑
関東大震災の時、町民の必死の防火活動が町を守ったとして 「『防火守護地』の碑」が、和泉小学校の入り口に立っている。