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ちよだに肩入れ

神保町地区町会連合会会長
  藤本 健(フジモト ケン)さん 75歳

『互いに支え合う心が息づくようなコミュニティを形成したい』


神保町地区には、年代・分野をこえて誰もが集まることができる場所がある。世界最大の古書店街神田神保町と、若者達が集まる音楽とスポーツの街お茶の水だ。神保町地区町会連合会は、12の町会で構成され、昨年9月に創立50周年記念式典を行った。江戸時代には、武家屋敷が建ち並んでいたが、近年神保町地区に新しいマンションや企業が増え、街は進化している。

藤本さん(75歳)は、駿河台生まれ。小川小学校に通っていた。戦争が激しくなり、春日部市に集団疎開をした経験をもつ。疎開先でも食べ物が少なく、畑荒しも横行していたそうだ。その後、縁故疎開で母の実家の稲城に移り、中学1年で終戦を迎えた。中学3年のときに駿河台に戻り、父が営む洋品店、履物店などの仕事を手伝った。その当時の思い出は、和田倉門そばの運動公園で行われた町会対抗仮装大会だ。歴史上の人物や動物などに仮装する人が大勢出場して、観客の笑い声が絶えなかった。大久保彦左衛門の盥 (たらい)登城の仮装で、「私は天秤棒の後ろの方を担いだ」と笑顔で話してくれた。

藤本さんは、平成9年2月から駿河台西町会の町会長を務めており、さらに昨年5月には、神保町地区の連合町会長に就任した。「まだまだ、手探り状態」と控えめだ。病院が多い JRお茶の水駅周辺のバリアフリー化については、「子どもから高齢の方までが安心して利用できるエリアにしたい」と駿河台地区まちづくり協議会に精力的に参加されている。また、新居住者や企業の町会への参加促進のために自らが足を運び地域とのつながりの必要性を訴えている。町会では、新旧の住民が自然に交流できるよう働きかけ、この街を活性化しようとしている。  地域コミュニティ活性化事業として5回目を迎える「Jエリアフェス2007」について生き生きと話してくれた。「知る」をテーマに、「人を知り、この街を知り、明日が広がる」をタイトルとして、3月18日(日)、お茶の水小学校で開催される。

 また、今後は、神保町地区に関係の深い徳川宗家と小栗上野介忠順の写真展の開催、太田姫稲荷神社の社殿の復興などにも取り組んでいくとのこと。  藤本さんは、人が交流するきっかけをつくることで、互いに刺激し合い、互いに支え合う街を形にしていく人だと感じた。

(取材日:2007.2.13. 小室 直人 記:2007.3.)

神保町地区町会連合会
神保町一丁目町会、神保町一丁目北部町会、神西町会、北神町会、神保町三丁目町会、 西神田町会、西神田三丁目町会、三崎町一丁目町会、神田三崎町町会、神田猿楽町町会、 一神町会、駿河台西町会

藤本 健さん
連合会会長に就任してからは、趣味のカラオケ、社交ダンスになかなか参加できなく なってしまったと笑顔で話す。ちなみに、持ち歌は200曲を超えるそうだ。

Jエリアフェス
平成17年3月に開催された神保町地区地域コミュニティ活性化事業「Jエリアフェス」。 新旧の住民が自然に交流する場となっている。

子供達が日頃の練習の成果を披露。
子供達が日頃の練習の成果を披露。